シティズンデータサイエンスラボ
データビークルの最高製品責任者であり統計家の西内啓がデータ活用で成果をあげている企業・組織のキーパーソンの方とデータサイエンスの現実について語り合う対談シリーズ。
データを活用してエビデンスに基づいた経営判断を行いたいと考えるすべての人に。「データでもっと儲ける方法 ~経営とマーケティングのためのアナリティクスデザイン~(著:西内啓/発行:翔泳社)」の全文を公開します。
「ボトムアップの認知とトップダウンの認知」 櫻井 今回は「データ活用のための2つの頭の使い方」というテーマでお話をしていきたいと思います。まず「2つの頭」とはいったい何かということから話していきましょう。 西内 前回は、どんなデータでも見えるようになった反面、どこを見ていいのか分からなくなったという話がありました。私は大学時代生物系の勉強をしていたので、顕微鏡で細胞を観察した経験があるのですが、櫻井くんはリボソームとかリソソームってわかりますか? 櫻井 分かりません。
統計学の学者も「グラフの使い方」を習わない櫻井 本日のTakram Castは「データとデザイン」第1回目ということで、「データの可視化のメリットと限界」というテーマでTakramの櫻井と…。 西内 西内がお話をしたいと思います。 櫻井 よろしくお願いします。西内くんは2012年ぐらいからTakramとお仕事をたくさんしていて、データが関わるお仕事というのは西内くんと櫻井がタッグを組んで行うことが多いですね。 データビークルという西内君の会社の「dataDiver」と
大人の数学は何をどう学んでもいい西内 御社で講師になられる方はどのような人が多いんですか? 堀口 いろいろなタイプの方がいますが、共通しているのは数学を愛しているということです。 堀口 大人向けの数学教室を運営してみて、受験に受かりたいから数学を勉強する学生たちとは違って、大人は自分が学びたいから数学を勉強するということを知りました。 だから大人向けの数学教室では、その人が学ぶ目的を達成することができるのであれば、どういう風に教えてもいいんですよね。特に趣味で数学を学