シティズンデータサイエンスラボ

「シティズンデータサイエンス」とは、統計学の専門家ではない一般の人々がツールを用いて手軽にデータを活用すること。データ分析の世界をより身近にします。株式会社データビークルから株式会社ソウジョウデータに運営を引き継ぎました。https://www.soujoudata.com/

シティズンデータサイエンスラボ

「シティズンデータサイエンス」とは、統計学の専門家ではない一般の人々がツールを用いて手軽にデータを活用すること。データ分析の世界をより身近にします。株式会社データビークルから株式会社ソウジョウデータに運営を引き継ぎました。https://www.soujoudata.com/

マガジン

  • 市民データサイエンスの現場を訪ねて

    データビークルの最高製品責任者であり統計家の西内啓がデータ活用で成果をあげている企業・組織のキーパーソンの方とデータサイエンスの現実について語り合う対談シリーズ。

  • データサイエンス入門講座

    データを活用してエビデンスに基づいた経営判断を行いたいと考えるすべての人に。「データでもっと儲ける方法 ~経営とマーケティングのためのアナリティクスデザイン~(著:西内啓/発行:翔泳社)」の全文を公開します。

記事一覧

第15回 何をデータで予測させるべきか(2)

「データマネジメントのレベルを上げて、正しい情報を正しい人へ届ける」シンフォニーマーケティング 庭山一郎氏×西内啓対談 Vol.3

本当に給与の高いIT系企業がどこなのかを分析してみよう

「BtoBマーケに必要なのは、統計の"知識"と"センス"」シンフォニーマーケティング 庭山一郎氏×西内啓対談 Vol.2

「100億円以上の製品も、ロジカルに説明できれば売れる」シンフォニーマーケティング 庭山一郎氏×西内啓対談 Vol.1

「分析と可視化の未来」Takram 櫻井稔×西内啓

第15回 何をデータで予測させるべきか(2)

前回の記事はこちら 1.05倍の予測精度の向上価値なぜ「感覚的に1.05倍」か、という点について説明しておきましょう。おおむね現在行っている経験や勘による意思決定から、短期間でデータを活用して改善できる予測の精度についての私たちの経験的な改善余地ですが、ただの経験則というだけではありません。MITスローン経営大学院のBrynjolfssonらの論文によれば、「データに基づいて意思決定する企業は5~6%生産性が高い」という結果が示されています。私たちの経験則と、経営学者の分析

「データマネジメントのレベルを上げて、正しい情報を正しい人へ届ける」シンフォニーマーケティング 庭山一郎氏×西内啓対談 Vol.3

データマネジメントのどこにお金をかけるか西内 御社のデータマネージャーが毎日日経新聞で部署の再編をチェックしないといけなくなりますね(苦笑)。 庭山 弊社でもチェックをしようとしたことがあったのですが、そのコストはお客さま側では払ってくれないんですよ。 私は、メールアドレス1つで細く長くつながりましょうと言っています。大きな会社は部署異動により、勤務地が変更になることも多く、そうなると住所も電話番号も変わる可能性があります。しかし、メールアドレスは変わりません。これなら

本当に給与の高いIT系企業がどこなのかを分析してみよう

先に結論だけ知りたい人向けのまとめ IT系の上場企業は… ・平均年齢が1歳増えるごとに平均年収は17万円ほど高い傾向 ・従業員規模が10倍に増えるごとに平均年収は100万円ほど高い傾向 ・業種別ではパッケージソフトウェア/サービス系が平均して109万円高い そしてこれらの条件のわりに給与が高めな会社ベスト5は… ・野村総合研究所 ・オービック ・グリー ・ジャストシステム ・クックパッド という結果になりました。 はじめに 毎年注目を集めているPublickeyのI

「BtoBマーケに必要なのは、統計の"知識"と"センス"」シンフォニーマーケティング 庭山一郎氏×西内啓対談 Vol.2

属性と行動からセグメントを判定する西内 先ほど庭山さんがおっしゃった3つのセグメントはどのように判定すればよいのでしょうか? 庭山 セグメントを判定するための方法は2つあって、1つは属性です。まず、部署や役職から、この人は取締役だからオペレーションはしていないと類推します。 もう1つが行動です。執行役員は「隠しコマンド」には興味を示しませんから、隠しコマンドライブラリを見ているのはオペレーショナルユーザーではないかと類推します。どの情報に反応するかということを見るわけで

「100億円以上の製品も、ロジカルに説明できれば売れる」シンフォニーマーケティング 庭山一郎氏×西内啓対談 Vol.1

エモーショナルなBtoC、ロジカルなBtoB西内 はじめに、庭山さんのご経歴と、御社の事業内容を教えてください。 庭山 私は今年57歳で、マーケティングに出会ったのは20歳のときのことです。大学は法学部だったのですが、当時図書館でたまたまセオドア・レビット博士(「マーケティング近視眼」の論文で知られるマーケター)の本と出会い、マーケティングを生業にしようと決めました。 その後マーケティングの会社を2社経験し、1990年にシンフォニーマーケティングを創業しましたが、37年

「分析と可視化の未来」Takram 櫻井稔×西内啓

「見える化」「言える化」に続くのは「信じる化」?櫻井 第3回目は、「分析と可視化の未来」というテーマでお送りします。これまでお話してきたデータ分析や可視化について、それぞれの立場から、これからどうなっていくのかを考察していきたいと思います。 西内 第1回目で探索的データ分析のビジュアライゼーションについて触れた時に、多次元の情報を人の顔の形で表現した手法はあるが、それを使っている人は見たことがないということをお話ししました。 実は我々のような統計の専門家がグラフを使うこ