シティズンデータサイエンスラボ
データビークルの最高製品責任者であり統計家の西内啓がデータ活用で成果をあげている企業・組織のキーパーソンの方とデータサイエンスの現実について語り合う対談シリーズ。
データを活用してエビデンスに基づいた経営判断を行いたいと考えるすべての人に。「データでもっと儲ける方法 ~経営とマーケティングのためのアナリティクスデザイン~(著:西内啓/発行:翔泳社)」の全文を公開します。
データ経営でブルーオーシャンから新業態に漕ぎ出す 西内 まずは御社の事業について教えてください。 土屋 私どもは39年間、作業服を一途に販売してきました。実はこの業界は他に競合がおらず、ブルーオーシャンなんです。 弊社は現在855店舗あって、業界2位が約50店舗、3位が約40店舗と、2位以下を大きく引き離しているんですよ。ニッチのトップだからこそいろいろなことに挑戦することができますし、「残業するぐらいなら明日に残そう」という文化でいることができます。 作業服市場は約
ボス以外のポジションの役割多くの日本企業において、もっとも人材が不足しがちなポジションはこのボスですが、それ以外のポジションの役割もデータ活用に欠くことができません。多くのボスはデータ活用以外にもさまざまな意志決定や関係各所の調整に追われますので、ボスの管轄する事業の「現場」を確認する相手が他に必要になることもあります。これが「エキスパート」と私たちが呼んでいるポジションです。製品を企画するには設計や製造オペレーションを知らなければなりませんし、プロモーションを企画するには