シティズンデータサイエンスラボ
データビークルの最高製品責任者であり統計家の西内啓がデータ活用で成果をあげている企業・組織のキーパーソンの方とデータサイエンスの現実について語り合う対談シリーズ。
データを活用してエビデンスに基づいた経営判断を行いたいと考えるすべての人に。「データでもっと儲ける方法 ~経営とマーケティングのためのアナリティクスデザイン~(著:西内啓/発行:翔泳社)」の全文を公開します。
ウィズコロナ時代はデジタルトランスフォーメーションが鍵になる西内 今、いろんな会社がデジタルトランスフォーメーションを実践していて、アナログにやっていたことをデジタルに移行しようとしています。そんな中、御社はデジタルネイティブな会社だという印象があります。それも、インターネットを使っているからデジタルだという話ではなく、さらにもう一歩踏み込んで、データドリブンネイティブな会社として成功している珍しい例ですね。 加藤 たしかに弊社では、アプリケーションレイヤーに関してはデー
毎週社内で数学の勉強会を開催西内 会社が成長していく過程の中で、データドリブンな取り組みをするためにどんな組織づくりをされてきたのか、教えていただけますか。 加藤 組織づくりは本当に試行錯誤してきました。今、会社の規模が90人ほどなのですが、データに関しては専属のデータサイエンティストが1名、外部のパートナーが3名。この4名がデータ分析に携わっています。 また、データをきれいに取り出すための基盤を作るエンジニアリングチームもいますね。それとは別に、取り出したデータからレ
「このままでは売れるものだけが売れて、他のものはまったく売れなくなる」 西内 加藤さんとはnote株式会社を立ち上げる前、前職の出版社を退職しようというタイミングで初めてお会いしましたね。 加藤 もう10年くらい前ですよね。Twitterの西内さんのアカウントを見ていて、すごくおもしろい人がいるなと思って注目していたんです。そんなとき、知人の紹介でご一緒する機会がありまして、統計の専門家である西内さんに会社の立ち上げについて相談し、ご協力いただいたというご縁ですね。 西