シティズンデータサイエンスラボ
データビークルの最高製品責任者であり統計家の西内啓がデータ活用で成果をあげている企業・組織のキーパーソンの方とデータサイエンスの現実について語り合う対談シリーズ。
データを活用してエビデンスに基づいた経営判断を行いたいと考えるすべての人に。「データでもっと儲ける方法 ~経営とマーケティングのためのアナリティクスデザイン~(著:西内啓/発行:翔泳社)」の全文を公開します。
人の判定と同等の精度をAIで実現西内 今後、新型コロナによって対面でのビジネスが難しくなってくると、非言語による情報量が落ちてきます。そうなると、データを活用して見極める精度を上げられるかどうかが会社としての競争力に影響しそうですね。 源田 おっしゃるとおりです。データ分析がちゃんとできる人が1日1時間ぐらいやるだけでも全然違ってきますよね。 現在、弊社の採用の応募者の方には一次面接で動画を提出してもらっています。動画はエクサウィザーズの動画解析モデルを使い、合格基準を
社員の最適なキャリアを叶えるためにデータを活用 西内 最近のSPIは認知機能だけでなく性格検査もできて、人と人との相性や職種ごとのパフォーマンスなどの指標になります。多くの会社では、せっかくとったSPIのデータを活用せずに破棄してしまっているそうなんです。しかし御社では、データを活用した採用選考をいち早くされていたんですね。 源田 はい。採用だけでなく社員の配置についてもデータを活用することができないか検討しています。 社員の配置についてはまず、事業計画に基づく人材戦略