シティズンデータサイエンスラボ
データビークルの最高製品責任者であり統計家の西内啓がデータ活用で成果をあげている企業・組織のキーパーソンの方とデータサイエンスの現実について語り合う対談シリーズ。
データを活用してエビデンスに基づいた経営判断を行いたいと考えるすべての人に。「データでもっと儲ける方法 ~経営とマーケティングのためのアナリティクスデザイン~(著:西内啓/発行:翔泳社)」の全文を公開します。
データでイエス・ノーが判断できる範囲にビジネスを絞った西内 前回は、新入社員の方が赤字を出さないように上限CPOを設定して広告の出稿にアラートを出しているとおっしゃっていましたが、データの活用について、人材の採用や教育など、人事面ではどんな施策をされていますか? 木下 データ活用人材の採用についてはIQテストを行っており、採用選考基準として、最低120以上に設定をしています。IQ の値は20以上差があると、話が合わなくなるといわれています。IQ がある程度高い人は周りの人
データを計測することで確実に「勝てる」ことに気がついた西内 はじめに、御社のビジネスについて教えてください。 木下 当社では現在、自社ブランドの化粧品や健康食品を扱うeコマース事業を展開しています。インターネットが普及し始めた2000年の創業ですが、当時私は北海道が好きで、出身地である神戸市から北海道までよく旅行に出かけていました。そこで、北海道の特産品を扱う事業をやろうと考えたのです。 当初はカニやメロン、イクラといった北海道の特産品を扱いながら、事業がある程度軌道に